買い物をお得に済ませる方法は、家計を管理する立場の主婦にとっては、関心の高い情報でしょう。
ところが、いざお得情報を集めてみても、実際にお得な買い物を行うことは難しいです。
「〜日までの期間限定」やら「〜との同時購入で〜割引」など、情報が多すぎて逆に混乱してしまうためです。
しかし、情報を選択する手順さえ間違えなければ、買い物をお得にすることができます。
数字だけを見続けて頭がこんがらがったり、期間限定などの煽りで急かされたりした結果、逆に損してしまうようなこともありません。
また、せっかく買ったのに「騙された!」「これじゃない…」となるような詐欺商品や不良品への対策についても簡単に知っておきましょう。
買い物をお得にする方法とは?
買い物をお得にする方法といえば、「やはり価格を比較すること」と思われがちですが、それは後回しです。
なぜかというと、価格から見ると混乱してしまうからです。
例えば検索結果で「女性 パート」と入力して見てください。
膨大な結果が出てきますね。
この中から自分に合った条件の仕事を選び切れるでしょうか?
恐らく難しいでしょう。
確かに時間と労力をかければ可能でしょうが、それは効率的とはいえません。
効率的ではないということは、お得ではないということです。
費用対効果、コストパフォーマンス、100gあたり68円…など、「お得」を考える場合、「バランス」を見なければなりません。
しかし、先程の例で「女性 パート 36歳」や「女性 パート 東京」などで検索した場合ならばどうでしょうか?
「女性 パート」のみで検索した場合と比較して、仕事を絞り込める筈です。
ここから更に地域や職種など、詳細な条件を入れれば最初に比べて格段に探しやすくなります。
商品選びも同じです。自分の目的と属性に合った商品のみを検索すればいいのです。
そのためには自分の目的と属性を詳細に把握する必要があります。
では、自分の目的と属性を詳細に把握する方法とは、一体どんな方法なのでしょうか?
買い物をお得にする方法 その1〜ペルソナの応用〜
自分の目的と属性を詳細に把握する為には、イメージすることが大事です。
具体的にどんなイメージかというと、「自分をターゲットに商品開発する」というイメージです。
商品開発や宣伝では、顧客をイメージして商品や商品名、キャッチコピーなどを作ります。
「都内・一人暮らし・大学生に売れる商品とは何だろうか」「手入れが簡単で長持ち、軽い素材でできたフライパンを買うのはどんなお客様か」などのようなイメージを行うことで、消費者の需要に対して更に正確に対応しようとします。
消費者をイメージして商品を開発する方法を「ペルソナ」といいます。
この手法を消費者側でも応用すれば、自分に合った商品を見つけることが容易になります。
今回は消費者を自分だとして、自分の需要に対応した商品をイメージしてみましょう。
まずは自分の需要を把握しましょう。
つまり、「自分に必要なもの」「自分に欠けている部分」を把握するということです。
例えば、「買い物に行きたいけど、車では近いし歩きでは遠い→自転車が欲しい」となります。
更に詳細な需要を掘り下げると、次のようになります。
「荷物はリュックに入れる→カゴはいらない」「坂道が多い→電動、もしくは変速ギア付き」「新品にはこだわりがない→中古」など、自分の需要に応じて商品の機能も決まってきます。
つまり、需要が詳細であればあるほど、自動的に商品のイメージも詳細になる為、商品選びで絞り込みやすくなるということです。
このイメージに沿わない商品はいくら安くても除外して問題ありません。
買ったところで自分の需要とマッチしていなければお得とはいえないからです。
スマホや携帯のプラン説明であれこれとオプションを説明されたりしても、きっぱり断ることができます。
「この機能は私には必要ありません」「このプランは私には向いていません」と理由も含めて説明することができますし、面倒な手続きにかかる時間短縮にもなります。
ペルソナを応用して需要を決め、需要の詳細を決めることで自動的に商品の詳細なイメージが浮かび上げることができました。
次はそのイメージに沿う商品を探します。
先ほどの検索の例同様、詳細なイメージを十分絞り込めていればその分早く見つかります。
欲しい商品が見つかったら、次はその商品を実際に入手することができるのかを検討してみましょう。
買い物をお得にする方法 その2〜条件の確認〜
せっかく需要にマッチした商品を見つけ、更にお得に買えるキャンペーンに申し込み、面倒な手続きを済ませたとしても、無駄になってしまうケースがあります。
それは購入をキャンセルされてしまった場合です。
「在庫切れです」「手続きに不備があります」などで購入をキャンセルされてしまったら、商品選びにかけた苦労と時間が全て水の泡です。
骨折り損のくたびれ儲けでは、お得な買い物とはいえません。商品の在庫状況や購入の条件についてはしっかりと確認しておきましょう。
具体的には、「支払方法がクレジットカードのみ」「キャンペーン期間が〜日まで」「〜のお客様のみ対象」などを見落とさないように注意が必要です。
特にこれらの注意事項は、割と小さく書いてあることが多いので、しっかり目を通しておきましょう。
また、不明な点は問い合わせたり、レビューや感想サイトをチェックしておくことも重要です。
そしてこ運輸情報や申し込み完了の画面などはスクリーンショットなどで保存しておきましょう。
自分がどの条件で申し込んだかをしっかりと記録しておくことで、商品受け取り手続きでのトラブル対応がスムーズになります。
買い物をお得にする方法 その3〜見積もり〜
商品が決まって、購入可能であると断定できたら、遂に価格の比較に移ります。
価格の比較は、サイト毎に行うのではなく、最終的な費用ごとに行いましょう。サイト毎に行うと非常に複雑になります。
この最終的な費用を出すための作業を「見積もり」といいます。
見積もりを行うために必要な情報は次のようになります。
広告サイトでの報酬
広告サイト経由で申し込みを行うことで、お金がもらえる場合があります。
理由は、広告サイトは販売サイトから宣伝効果に対する報酬を受け取っており、報酬を受け取るために宣伝効果を伸ばそうとします。
宣伝効果を伸ばすには、消費者に対して利益をアピールする必要があります。
今回の場合、「報酬の一部を分け前として与える」という利益を消費者に対してアピールしているのです。
つまり、広告サイト経由での申し込みで消費者もお金がもらえるのです。
広告サイトにはASPやポイントサイトなどがあります。購入前には絶対に経由するべきでしょう。
販売サイトでの価格
販売サイトでの価格も正確に計算しましょう。
表示価格だけでなく、消費税、送料、手数料なども含めて考える必要があります。
また、クーポンの利用期限やキャンペーンの申し込み期限、キャンペーン同士で併用可能かどうかなど、正確に把握しておきましょう。
更に、販売サイトでポイントが付与されるのであればいくらになるのか、ポイントの失効タイミングはいつになるのか、換金手数料はどれだけなのか……などなど、非常に多くの情報をインプットしなくてはなりません。
できれば、計算ソフトやメモ帳ソフトを利用しましょう。そこまで多機能である必要はありません。
使用までの準備にかかる費用
購入だけでは終わりません。
購入して、実際に使用できるまでの準備にかかる費用も計算する必要があります。
例えば、エアコンの工事費や自転車の組み立て、点検、防犯登録などがそれにあたります。
以上をまとめると、見積もりを行い、価格を比較する際に必要な情報は3つになります。
1.広告サイトでの報酬
2.販売サイトでの価格
3.使用までの準備費用
※(キャンペーン、送料、手数料、ポイント、消費税……などを含む)
これら3つを合計したものが「実質的な商品の購入価格」、つまり見積もりとなります。
この見積もりを比較することが、価格の比較において最も確実な方法であるといえます。
見積もりは非常に大事です。この見積もりを飛ばして購入すると損する可能性が高いです。
逆に見積もりをとったおかげで失敗を防げる場合も多いです。買い物をお得にするためには、積極的に行いましょう。
買い物をお得にする方法 その4〜購入後にアフィリエイト〜
いくら広告サイトやキャンペーンを利用しても、買い物は出費、つまり赤字になります。
「このシャンプーを買ったら1万円儲けた!」とは普通はなりません。
ところが、買い物で利益を生み出す方法があります。それは「アフィリエイト」という方法です。
アフィリエイトとは、「商品・サービスを紹介して、宣伝効果が認められた場合、報酬を受け取ることができる」というものです。
上に書いた広告サイトがその例です。
このアフィリエイトというビジネスは個人でも行うことが可能であり、副業として行なっている人も多くいます。
購入にかかる費用が一定であるのに対し、アフィリエイトで発生する報酬には上限がありません。
そのため、うまくいけば「このシャンプーを買ったら1万円儲けた!」というように、お得を通り越して利益を生み出すことも可能です。
ネットを利用しての紹介に自信のある方はチャレンジしてみましょう。
買い物をお得にする方法 その5〜詐欺を防ぐ〜
買い物で最も心配なのが「詐欺」、もしくは「不良品をつかまされる」ことでしょう。
どれだけ安く仕入れても、仕入れた商品が使えないのであれば実質お金の無駄遣いです。
更に別の商品を買い直す手間も費用も新たにかかりますので、正に大損といえるでしょう。
多少時間や費用をかけてでも安全な商品を買うことは決して無駄ではありません。
ではまず詐欺商品を避けるにはどうすればよいのでしょうか?
その方法は「使う時のことを考える」です。
詐欺は「買わせる」「登録させる」のが目的なので合って、「使わせる」「利用させる」気は毛頭ありません。
つまり、「実際に使う場合」を考えていれば騙される確率は減らせます。
お試し期間や、レビューサイトなどで実際に使用してみた感想を調べてみましょう。
次に、不良品についてですが、どんなに注意しても混入することはあります。
したがって、避けるのではなく、「返す」方法を考えるべきでしょう。
具体的には「返品・返金などの条件を確認する」「自分の購入情報を保存しておく」などの対策が挙げられます。
とにかく「この商品の不具合に関して、自分には非がない」という証拠を集めて、提出できる状態にしておきます。
返品を申し出た際に販売元が言い逃れができない状態にしておきましょう。
まとめ
決定する順番は、価格→商品ではなく、目的→商品→条件→価格となります。
価格を最初に見るとかえって混乱してしまったり、希望とは違う商品が届いたりしてがっかりします。
まず最初に目的を決めましょう。
その目的の形が決まったら、その形にハマる商品を選びます。
次に商品の条件を確認し、最後に価格を比較します。
アフィリエイトまで行えれば完璧です。
うまくやれば、費用以上に利益を生み出すこともできます。
勿論、送料や手数料、インターネットでの危険性を考えた場合、ネットではなく店頭での購入も視野に入れるべきです。
買い物をお得にする方法はかなり地味な作業になりますが、家計を管理する上で検討してみる価値は十分にあります。
「難しい!」と感じた方は、せめて購入前に広告サイトを経由することだけは欠かさないようにしましょう。
それだけでも節約効果は大きくなります。